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論文:青年期・成人前期用女性観尺度の作成


現代の若者の抱くを測定する尺度を作成した紀要論文が公開されました。東京家政大学総合研究プロジェクトの一環として実施された研究で、大学生を対象とした予防的介入実践も行われました。





《要旨》

人々に内在化されたジェンダー・ステレオタイプは,精神的健康にネガティブな影響をもたらしうるものであり,現代社会 において若者がどのようなジェンダー観を抱いているのかを探り,アプローチの可能性を検討することが求められる。本研 究では,若者が抱く女性観を捉えるための尺度を作成し,その内容の検討を行うことを目的とした。大学生(20―22 歳)お よび社会人(26―29 歳)の男女 1,000 名(平均年齢 22.40 歳,SD=1.70)を対象に,文章完成法を用いて広く収集した項目を 用いて作成した女性観尺度を実施した。因子分析の結果「きめ細やかな思考力・判断力」「社会の中でのチャレンジと成長」 「献身的で愛情深い」「自立しておらず補佐的」「感情的でしたたか」「見た目がよく清楚」の 6 因子が見出され,24 項目への 短縮化を経て,内的一貫性および既存尺度との関連から妥当性が確認された。下位尺度の内容と関係性から,現代の若者の抱 く女性観の特徴が考察された。


《論文題目》

平野真理・三浦正江・近藤有美香 (2024). 青年期・成人前期用女性観尺度の作成―現代日本に生きる若者が抱える女性観の探索的検討― 東京家政大学研究紀要人文社会科学, 64(1), 39-48.


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